| ★くしゃみ・鼻水・かゆみに!抗ヒスタミン薬 |
くしゃみ、鼻水、かゆみなどのひどいときは、一般に抗ヒスタミン薬を用いて症状を抑える。
そもそも、くしゃみや鼻水は、肥満細胞から出た科学伝達物質のヒスタミンなどが末梢神経に近づき「花粉が来た」ことを知らせ、それが脳に伝わって、初めてが出るもの。そこで、抗ヒスタミン薬はヒスタミンに先回りして末梢神経に密着し、ヒスタミンが近づくのをジャマする。こうなると「花粉が来た」との信号が脳にいかないので、脳からも、くしゃみ、鼻水を出す命令が出ないというようになる。速効性はあるが、鼻づまりと重度の症状には、あまり効果が期待できない。 |
| ★アイテムと使用方法副作用 |
鼻炎薬(内服薬)や点鼻薬、点眼薬など色々な種類がある。抗ヒスタミン薬は、速効性に優れていることから、くしゃみ、鼻水、かゆみなどで、生活に支障があり、鎮静化させたいときに使うことが多い。しかし副作用を考えると、基本的には、抗アレルギー薬を服用し、その「お助け係」として時々、点鼻薬、目薬などで用いるようにしたい。内服用の抗アレルギー薬の中に、既に抗ヒスタミンが含まれているものもあるので、更に抗ヒスタミンの点鼻薬、目薬を使用しても大丈夫か聞いておこう。 |
| ★副作用 |
●一般的な副作用として、ボーっとしたり、とても眠くなる、ダルい、口が乾く、胃腸の具合が悪くなるなどがある。特に以下の場合、
注意が必要なので、専門や担当の医師・薬剤師に相談しよう。
●車などの運転や、危険な作業をするとき抗ヒスタミン薬で、眠気やダルさをハッキリ自覚する人は、20〜30%程度しかいないと言われている。残りは「なんともない」と本人は言うのだが、実は意識していないだけで運動機能などに影響が現れている。「うっかりミス」が多くなるのだ。最近は、眠気などの副作用が、ごく少ない抗ヒスタミン薬も開発された。しかし特に、自分の使う薬がそうしたタイプかどうか確実でない場合は、運転や危険な作業前に服用しないこと!
●重症な、肝臓疾患や心臓疾患
ある種の抗ヒスタミン薬服用により、不整脈の副作用が起こることがある。
欧米では、死亡者も出た。100万分の1という低確率だが日本国内でも17件発生している。
●前立腺肥大の人
抗ヒスタミン薬の尿閉という副作用で、尿が出にくくなるので、前立腺肥大の人は「たかが鼻や目の薬」と考えず、担当医にきちんと相談しよう。
●緑内障・ドライアイの人
一般的な副作用で「口の乾き」というのがあるが、これは粘液分泌の減少が起こったことによる。抗ヒスタミン薬の目薬を、長期間連続して使っていると、眼でも同様に涙液減少し、ドライアイが悪化する。目薬だけでなく内服でも、やはり長期間使用すると、抗コリン作用というので、瞳孔が少し大きくなる。すると緑内障の人は、発作が起きてしまう。
●水虫の人
アゾール系の抗真菌薬を用いている場合、重い副作用が起こることもあるので、注意が必要だ。
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| ★抗アレルギー薬 |
●働きと効果
☆肥満細胞の中でヒスタミンなどの科学伝達物質が作られるのを阻害。
☆できてしまったヒスタミンが肥満細胞から放出されるのを阻害
☆それでも出てきた場合、ヒスタミンが末梢神経に近づくのを阻害
☆酸性抗アレルギー薬(ヒスタミンの放出を抑える)
☆塩基性抗アレルギー薬(放出を抑える+放出してしまったヒスタミンを、抑制する)
●アイテムと使用方法副作用
内服薬の他、鼻や眼がツライとき局所的に使う点鼻薬と点眼薬もある。抗アレルギー薬の使用で一番肝心なのが、まず、早く専門医を訪ね、粉が飛び始める2週間ぐらい前から、予防的に服用し始め、花粉が飛ばなくなるまで飲み続けるということだ。飲み始めた薬が吸収され、鼻や眼の肥満細胞に十分作用するには時間がかかり、効果が現れるまで2週間は必要だ。その後、効果はだんだん高まっていき、花粉飛散数のピーク時にはキツイ状況になるのを抑えられる。たとえ発症しても、軽くすみやすい
実際、スギ花粉の飛散が始まってから飲み始めた人では、70%が「軽くなった」というのに対し、早めに飲み始めた人では、83%に効果があったというデータもある。
●副作用
抗アレルギー薬が花粉症対策の一番の薬にあげられている理由は、比較的副作用が少なく安全性が高いということからきている。長期間服用すると胃腸・肝障害などが
起こることもあるが、特に花粉症の場合は、長くても3〜4ヵ月の期間限定の服用なので、ほとんど副作用はないと言われている。ただし注意したいのは、抗ヒスタミン作用をあわせ持つ抗アレルギー薬(塩基性抗アレルギー薬)の場合、抗ヒスタミン剤と同様の副作用が出ることもある。処方された薬がどんなタイプなのか聞いておくと良いだろう。
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| ★ステロイド剤★ |
●働きと効果
異物を認識し、それを追い出す免疫機能そのものを抑制するので、激しい花粉症でも劇的に症状が抑えられる。くしゃみ、鼻水などの他、アレルギー全般の症状を抑えることができる。特に炎症を抑える力が強いので、一番治りにくい鼻づまりに効く。使い始めて3日以内に効果が現われる。しかしステロイド剤を使用している間は、鼻水や涙で外に出されていた他のアレルギー物質も身体にフリーパスで侵入する。いくら効くからといって、ステロイド剤で抑えることばかりしていると、他のアレルギーを併発する可能性もある。
●アイテムと使用方法副作用
花粉症で「もう、どうにも生活できない」という、ひどい症状のときに内服薬や注射で使用され、実際劇的に効く。しかし、長い間使うと副作用が出やすいため、基本的には、なるべく使わない。最後の「頼みの綱」として、とっておこう。そのためにも、症状が軽いうちに抗アレルギー薬で対処しておく。あるいは、内服や注射ではなく、なるべくステロイド点鼻薬・点眼薬で局所的に使用する。これならば、身体の中に吸収されにくく、されたとしてもすぐに分解されるため、効力が強い割に、全身的な副作用は、ほとんどない。
●副作用
ステロイド剤は、短い期間で量を少なく使うのであれば、安全な薬だが、下のような副作用には要注意!使う量や期間が問題なのだ。きちんと医師の指導を受け、正しい使い方をすることで、副作用を回避できる。
よくある副作用
・胃腸障害(悪化すると胃潰瘍、十二指腸潰瘍に)
ときどき起こりうる副作用
・顔などのむくみ
・高血圧、心不全、糖尿病など生活習慣病の悪化
・皮膚、髪の毛などが、弱くなるなどのトラブル
・ウイルス、細菌などの感染が増加
長期間の使用で起こる副作用
・眼圧の上昇、緑内障
・精神的な不安定
・頭痛、めまい
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| ★漢方薬 |
花粉症などのアレルギーは、ハッキリした原因が分かっていない。
これに対し西洋医学は、現われた症状を、とにかく抑えることを目的とした対症療法の薬を
発展させてきた。一方、東洋医学の漢方薬がめざすのは、まず病気の原因を身体の変調に求め、それに対する一種の原因療法である。したがって、花粉飛散の期間だけ処方するのではなく、じっくり治していく。
ただし全部が全部、効くわけではない。西洋薬は、もう全部止めて漢方だけで治す!
など極端なことをしても、悪化してしまうケースの方が多い。信頼できる漢方の専門医にキチンと診断を受け西洋薬との折り合いをつけながら改善していこう。
西洋薬と併用する場合は、漢方薬が全身に対するものであれば、西洋薬は局所的なものだけにするなど、服用がかぶらないように気をつけたい。
●種類
☆小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
身体を温める。発汗をうながす。せきを止め、痛みを和らげるなどのはたらきがある。鼻水、くしゃみ、鼻炎などの症状に効く。重くて長い花粉症に。半年にわたる、長期の服用が必要な場合もあり。
主に20〜30歳代の、体力が充実し、栄養も十分なタイプ向き。
☆葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせいきゅうしんい)
鼻づまりで眠れないなどに効果的。首から肩にかけて筋肉のコリがあり、鼻水に多少粘りがあるような症状をもち、やや体力のある人向き。
☆麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
主に中高年の、やせ型で血色もすぐれず、寒気を感じる体力の弱っている人向き。麻黄による覚醒作用があるので、抗ヒスタミン薬のように眠くならない。
●副作用
漢方というと「副作用がない」と思いがちだが、漢方薬も選び方や使い方によっては、危ないこともある。風邪などで処方されることの多い「小柴胡湯」などは、肝臓疾患の患者に肝機能改善の目的で投与されたところ、死亡8例をふくむ、肺炎に至るきわめて重い副作用を起こしている。「漢方を使ってみようかな…」と思ったら、「漢方なら副作用は、まったくない」などという宣伝だけで押し通す薬局や医師には十分注意し、よく見きわめながら、相談できる専門家を探すことから始めよう!
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| ★レーザー手術 |
●対象:鼻水、鼻づまり
●行い方:鼻の粘膜をやんわりと焼く
●治療費:1996年4月から、この治療法は健康保険が適応になったため、両鼻で1万円程度。
●良い点:日帰りでき、時間も1回5〜20分間で、出血や痛みもない。70〜80%の効果子供にも手術できる。
●注意点:手術後約1週間は、粘膜を焼いたことに対する生体反応のため、粘膜が膨れ、かえって鼻閉が強くなり、鼻づまりが起きる。しかしその後には、アレルギー反応の起きにくい粘膜が再生され、解消する。
●施術:飛散前。飛散が始まり、発症してからでは、手術が受けられないこともある。
●効果:1〜2年経つと、もとの粘膜に再生し、効果が薄れてくることがある。その場合、再照射をすればほとんど大丈夫だ。
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| ★減感作療法 |
●ほとんどが「薬で症状を抑える」という方法しかとっていない。今のところ、根治のための積極的な方法は、減感作療法と呼ばれる、あまり一般的ではない免疫療法しかない。
●治療方法
これは花粉症(アレルギー症状)を引き起こす原因となっているスギ花粉などの抗原(アレルゲン)エキスを、長い時間をかけて少しずつ注射し、身体を徐々に慣れさせアレルギーが起こらない体質に変えていく治療方法。
人間の「体質」そのものを、スギ花粉に過剰に反応しないようにするのだ。
●効果
かつては約50%だった効果も、さまざまな改良を経て、現在75%以上にまで高まっている。治療に使う抗原の副作用も、かなり改善されてきている。今後、注目の治療方法だ。減感作療法は成功すれば、それ以降は薬を使わなくてすむようになる素晴らしい成果が得られる。
特に女性の場合、将来の妊娠・出産時の薬の副作用のことを考えると、おススメしたい治療だ。にも関わらず一般化しないのには、以下のような理由があると思われる
☆かなりの根気が必要
3年という長期間、しかも始めは週に1〜2回の注射を続けるには、患者も相当、頑張らなくてはならない。根治する前に途中で止めないで済むよう、治療期間が短くできるような改善が求められる。
☆医師・病院が限定される
治療が長期にわたることを考えると、患者の通いやすさなどが大きな問題となる。しかし現在、実際に減感作療法を行っている病院や医師はまだ少なく、「どこの病院でも受けられる」という治療ではない。
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